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奨学金の種類・特徴|進学のための費用を準備する方法も紹介
進学するにあたり、経済的に大きな支えとなってくれるのが奨学金です。
国や大学、自治体、民間団体など、それぞれが奨学金の制度を設けており、さまざまな種類があります。
「どれを選べばいいのか?」と迷う人も多いかと思います。
ここでは、奨学金の種類をざっくりと説明したうえで、そのなかでもよく利用されている国の奨学金「日本学生支援機構(JASSO)」をくわしく紹介していきます。
また、見落としがちなのが入学金です。
奨学金は入学してからの支給となるため、入学金を用意できないときは、国や民間の教育ローンを利用することをおすすめします。
今回は、教育ローンの活用法もまとめてみましたので参考にしてください。
目次
どこがいい?奨学金制度の種類と特徴
奨学金制度には、いくつか種類があり、運営団体ごとにそれぞれ特徴があります。
まずは、その種類と特徴を知ることから始めましょう。
- 国
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代表的なのは、日本学生支援機構(JASSO)です。「貸与型奨学金」と「給付型奨学金」の大きく2つに分けられます。貸与型奨学金には、無利子の「第一種」と、有利子の「第二種」があり、この2つを同時に利用する第一種・第二種併用も可能です。加えて、平成30年度から返さなくていい給付型奨学金が本格導入されました。
くわしくは、下記の「日本学生支援機構(JASSO)の奨学金がおすすめ」で説明しています。
- 大学
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多くの大学・短期大学・専門学校で、独自の奨学金制度を設けています。学校の奨学金は、返済不要の「給付型」が多いのがメリットです。また、すべての国公立大学には、授業料が免除・減額される授業料減免制度があります。
※私立大学・短期大学にもあるが、内容に差があります。
- 自治体
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都道府県や市町村など地方自治体が運営する奨学金は、無利子の「貸与型」が多くあります。ただし、ほかの奨学金との併用を認めていないこともあるため、かならず確認してください。各自治体で福祉政策として、母子父子家庭対象の奨学金もあります。
◆全国母子寡婦福祉団体協議会
ひとり家庭の父母が、進学などで資金が必要となったときに、都道府県、指定都市または中核市から貸付けを受けられます。
無利子の「貸与型」となっています。
「お住まいの地域の役所の担当部署」で相談してみましょう。 - 民間団体
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おもな民間団体の奨学金を1つ紹介します。
◆あしなが育英会
親が病気・災害・自殺などで死亡した場合や、重度後遺障害で働けなくて経済的に厳しい家庭が対象です。
無利子の「貸与型」となっています。そのほか、よく聞く奨学金を紹介しておきます。
◆新聞奨学会
新聞社による奨学金で、新聞配達などをしながら通学する制度です。学校との両立は大変ですが、自立しながら進学できま す。
学費は、卒業まで勤務すれば全額返済免除です。生活費の心配もなく、月給・賞与が支払われるなどのメリットがあります。
どれを選べばいいの?
どの奨学金制度がいいのかは、授業料や費用サポートの充実度で、自分にとって有利な奨学金選びをしてください。
ここでは、多くの学生が利用している日本学生支援機構(JASSO)の奨学金をおすすめしています。
そのなかでも、どれに申し込むかによって学力基準や家計基準などが異なるので、基準を満たしているか事前に確認しておきましょう。
基準を満たしていれば選考に落ちる可能性は低いですが、十分な返済能力のある連帯保証人や保証人を選ぶことで、さらに選考は通りやすくなります。
そして、奨学金は本当に必要な金額だけ借りることです。借りられるからといって多めに借りると、あとで困ることになります。
「毎月いくら返すか?」「何年かけて返していくか?」は借りた金額で違ってきます。
全体の費用をきちんと把握して、いくら借りたらいいのか試算してみることが大切です。
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金がおすすめ
1番ポピュラーな奨学金で、奨学生の約4割が利用している日本学生支援機構(JASSO)の奨学金をわかりやすく紹介していきます。
日本学生支援機構(JASSO)とは
日本学生支援機構(JASSO)の始まりは、昭和18年10月に創立された財団法人大日本育英会にさかのぼります。
「教育の機会均等」の理念のもと実施されてきた奨学金事業は、平成16年4月に国の独立行政法人として設立された日本学生支援機構(JASSO)に引き継がれました。
ほとんどの学校で利用でき、現在は国内の奨学金事業の約90%を占めています。
第一種奨学金 ~利息がつかない貸与型~
対象
大学院、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校(専門課程)
基準
予約採用:進学前に第一種奨学金を申し込む場合の基準
学力基準 | 家計基準(4人世帯) 収入・所得の上限額の目安 |
---|---|
申し込み時までの成績 ・5段階評価で平均3.5以上 | 申し込み時の家計(年額) ・給与所得世帯 803万円以下(収入) —————————— ・給与所得以外の世帯 552万円以下(所得) |
上記の基準に満たなくても、以下の人は申し込み可能
- 住民税非課税世帯
- 生活保護受給世帯
- 社会的養護を必要とする人
(児童養護施設の入所者など)
※大学、短期大学、専修学校(専門課程)に進学する場合です。
借りられる金額
学校の種類や通学形態、入学年度によって金額は異なります。
◆大学
スクロールできます
国立(自宅) | 国立(自宅外) | 私立(自宅) | 私立(自宅外) | |
---|---|---|---|---|
最高月額 | ¥45,000 | ¥51,000 | ¥54,000 | ¥64,000 |
最高月額以外の月額 | ー | ー | ー | ¥50,000 |
ー | ¥40,000 | ¥40,000 | ¥40,000 | |
¥30,000 | ¥30,000 | ¥30,000 | ¥30,000 | |
¥20,000 | ¥20,000 | ¥20,000 | ¥20,000 |
◆短期大学・専修学校(専門課程)
スクロールできます
国立(自宅) | 国立(自宅外) | 私立(自宅) | 私立(自宅外) | |
---|---|---|---|---|
最高月額 | ¥45,000 | ¥51,000 | ¥53,000 | ¥60,000 |
最高月額以外の月額 | ー | ー | ー | ¥50,000 |
ー | ¥40,000 | ¥40,000 | ¥40,000 | |
¥30,000 | ¥30,000 | ¥30,000 | ¥30,000 | |
¥20,000 | ¥20,000 | ¥20,000 | ¥20,000 |
■最高月額を借りられない人
前年1年間の家計収入が一定額以上の場合は、「最高月額以外の月額」から選択します。
これは、第一種奨学金は税金などの公的資金と、元奨学生からの返還金が財源となっているために制限が設けられています。
第二種奨学金 ~利息がつく貸与型~
対象
大学院、大学、短期大学、高等専門学校(4・5年生)、専修学校(専門課程)
基準
予約採用:進学前に第二種奨学金を申し込む場合の基準
学力基準 | 家計基準(4人世帯) 収入・所得の上限額の目安 |
---|---|
以下のいずれか ・高等学校などで申し込み時までの成績が学校の平均水準以上・特定分野でとくに優れた資質能力がある・大学などで学修意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがある・高等学校卒業程度認定試験合格者であること。 | 申し込み時の家計(年額) ・給与所得世帯 1,250万円以下(収入) —————————— ・給与所得以外の世帯 892万円以下(所得) |
借りられる金額と利率
借りられる金額
2万円から12万円まで、1万円単位で貸与月額を選ぶことができます。
※大学院は選べる貸与月額が異なります。
以下の場合は、増額することも可能です。
◆私立大学の医歯学の課程
・・・12万円に4万円を増額
◆私立大学の薬・獣医学の課程
・・・12万円に2万円を増額
利率
極めて低水準です。
令和6年度5月は1.310%(利率固定方式)と0.600%(利率見直し方式)でした。
給付奨学金 ~返さなくていい給付型~
対象
進学への意欲があり、目的を持って学んでいる学生で、経済的理由により進学が困難な場合です。
基準
次の基準を最低水準として、各高校などで推薦基準を定めます。
家計基準 | 住民税非課税世帯 生活保護受給世帯 または 18歳時点で児童養護施設に入所している(していた)など社会的養護を必要とする人 |
学力・資質基準 | 社会的養護を必要とする人 次のいずれか ・特定分野でとくに優れた資質能力があり、大学などへの進学後にとくに優れた学習成績を収める見込みがある ・大学などで学修意欲があり、大学などへの進学後にとくに優れた学習成績を収める見込みがある |
学力・資質基準 | 上記以外の人 次のいずれかに該当し、学校長が推薦した人 ・各学校の教育目標に照らして、十分に満足できる高い学習成績を収めている ・教科以外の学校活動などで大変優れた成果を収め、各学校の教育目標に照らして、おおむね満足できる学習成績を収めている |
人物基準 | 学習活動そのほか生活全般を通じて態度・行動が奨学生にふさわしく、将来良識ある社会人として活動し、将来的に社会に貢献する人物となる見込みがあること |
もらえる金額
大学、短期大学、高等専門学校(4・5年生)、専修学校(専門課程)
住民税非課税世帯(年収の目安 〜約270万円)の場合は、下記の金額が支給されます。
スクロールできます
国公立(自宅) | 国公立(自宅外) | 私立(自宅) | 私立(自宅外) | |
---|---|---|---|---|
月額 | ¥29,200 | ¥66,700 | ¥38,300 | ¥75,800 |
申請方法とスケジュール
申請方法には、状況に応じて「予約採用」と「在学採用」と「緊急・応急採用」の3つあります。
予約採用の第1回目の募集は、高校3年生の5月から開始されます。
予約採用を利用したい場合は、高校3年生になったらすぐに準備に取りかかる必要があります。
あとになって「こうしておけばよかった・・・」ということがないためにも、早めにスケジュールは把握しておきましょう。
奨学金は入学前に支給されない!入学時に必要な費用をサポートする制度
大学受験から入学前までに、約100万~200万円というまとまったお金が必要です。
出願や受験にかかる費用、入学した大学への学校納付金、自宅から通えない人は住まい探しの費用などがかかります。
しかし、奨学金の支給は入学後の5月以降となっており、入学前には支給されません。
つまり、入学前にかかる費用に奨学金を充てることができません。
そこで、ひとり親世帯や低所得世帯、貯蓄だけでは足りない世帯を入学時に費用サポートしてくれる制度をいくつか紹介します。
1.まずは授業料減免制度があるか調べよう
各大学などの担当窓口
授業料減免制度とは、学費をそもそも払わなくてもいい全額免除、または半額などを免除する学校独自の制度です。
国公立大学にはすべてあり、基準(入学試験の成績や収入)は学校によって異なります。
進学先に授業料などの減免制度があるかは、このタイミングで調べておくといいでしょう!
2.入学金などは国の教育ローンを申し込むのがベスト
日本政策金融公庫
入学前にまとまったお金を借りたい人は、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」を申し込みましょう。
奨学金との組み合わせも可能なので、入学前は国の教育ローン、在学中は奨学金を併用する方法がおすすめです。
国の教育ローンは、受験後のタイミングで申請手続きを進めておくと安心です。
入学直前に不足していることに気づいて慌てて申請しても、審査に時間がかかり間に合わなくなることがあります。
3.国の教育ローンがNGなら入学時特別増額貸与奨学金を申し込もう
日本学生支援機構(JASSO)
国の教育ローンを申し込んだけれど借りられなかった人を対象とする「入学時特別増額貸与奨学金」があります。
これは、JASSO奨学金の「貸与型」とセットで利用する入学初年度にだけ借りられる一時奨学金のことです。
※入学時特別増額貸与奨学金は入学後の支給となります。
また、この一時奨学金も入学後の支給となりますが、ろうきんの『入学時必要資金融資制度』を併用することで、入学前に必要な資金を確保できます。入学時に資金が不足する方は『入学時必要資金融資制度』も検討すると良いでしょう。
4.入学金が用意できないときは民間の教育ローンを利用しよう
銀行やJAバンクなど
国の教育ローンも、入学時特別増額貸与奨学金も無理なときは、民間の教育ローンを利用しましょう。
代表的なもので、銀行の教育ローンがあります。
国の教育ローンよりも審査に通りやすいといわれています。ただし、銀行の教育ローンは、審査基準や融資限度額、金利などが銀行によって異なってきますので注意が必要になります。
国の教育ローンの審査が不安…という方は、こちらもあわせて確認してください。
まとめ
奨学金の強みは低金利や無利子です。
国や大学、自治体、民間団体などで奨学金制度を設けており、サポート内容はそれぞれ異なります。
ここでは、奨学生の約4割が利用している日本学生支援機構(JASSO)の奨学金をおすすめしています。
また、奨学金は入学してからの支給となるため、入学前にまとまったお金が必要な場合は教育ローンが便利です。
教育ローンは奨学金との併用もできるので、進学の費用をサポートする手段として利用する人は多いです。
最後に、いくつか奨学金の種類にまつわる疑問をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。
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