年金受給者がお金を借りる方法|年金担保貸付に代わる8つのシニア向け融資を比較

この記事は年金受給者の方に向けた内容です

「年金受給者でもお金を借りられる?」
「急な出費で年金だけでは生活費が足りない…」

このような悩みを抱えている方はいませんか?

医療費や住宅の修繕費、大切な家族とのお別れに伴う葬儀費用など、予期せぬ出費は突然訪れるものです。

しかし、お金を借りるには年齢や収入の制限があることが多いため、「年金受給者ではお金を借りられないのでは」と諦めてしまう方も多い傾向にあります。

この記事では、年金受給者でも利用できる8つの借入方法を、特徴や利用条件を比較しながらわかりやすく解説します。

注意点や審査に通りやすくなるポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

年金担保融資制度は令和4年3月に廃止

年金担保融資制度廃止

かつて年金を担保にしてお金を借りられた「年金担保融資制度」は、多くの年金受給者にとって急な出費に対応するための助けとなっていました。

しかし年金担保融資制度は、令和4年3月をもって廃止されています。

まず、年金担保融資制度の概要や廃止に至った経緯について紹介します。

年金担保融資制度とは

年金担保融資制度とは、老齢基礎年金や老齢厚生年金などの公的年金を担保にしてお金を借りられる制度です。
独立行政法人福祉医療機構が運営しており、主に下記のような特徴がありました。

融資対象者年金受給者(老齢基礎年金や老齢厚生年金などの公的年金)
利用目的医療費や介護費用、住宅の修繕費など生活に必要な資金に限定
融資限度額10万円~200万円の範囲内
返済方法年金支給時に一定額を差し引く形で返済
年金担保融資制度の概要

年金担保融資制度は急な出費に対応するために利用されることが多く、担保として年金を設定することで、年金受給者が融資を受けやすくしていました。

年金担保融資制度が廃止された背景

年金担保融資制度は便利な反面、利用者の生活を圧迫する可能性があるという課題が指摘されていました。年金支給時に返済額が差し引かれるため、年金だけで生活している受給者の生活費が不足するケースがありました。

また、利用者の年齢が上がるにつれて返済能力の低下が懸念され、将来的に返済できなくなるリスクが増大していました。

これらの背景により、令和4年3月に年金担保融資制度は廃止されました。政府や地方自治体は他の貸付制度や支援サービスを拡充することで、急な資金需要に対応できる体制を整えています。また民間の金融機関も年金受給者向けの商品を拡充しています。

年金担保融資制度廃止に関する詳細は、厚生労働省の年金担保貸付制度終了のご案内をご覧ください。

年金受給者がお金を借りる8つの方法を比較

年金受給者がお金を借りる方法を8つ紹介します。
下記の表に、各方法の「利用できる人」「審査の有無」「保証人の有無」「特徴」を表にまとめました。各方法を比較して自分にあった手段を選定しましょう。

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年金受給者が
お金を借りる方法
利用できる人審査の有無保証人の有無特徴
生活福祉資金貸付制度低所得者・高齢者・障がい者 などあり種類により必要・無利子または低金利
・生活費や医療費などに利用可能
銀行のシニア向けローン満60歳以上の年金受給者あり不要・低金利
・さまざまな用途に利用可能な商品あり
銀行のカードローン安定した収入がある年金受給者あり不要・即日融資可能な場合あり
・さまざまな用途に利用可能
JAのシニア向けローンJAで年金口座を持つ年金受給者あり不要・低金利
・JAで年金を受け取っている人専用
リバースモーゲージ持ち家がある高齢者あり不要・自宅を担保に資金借入
・返済は死亡後に一括
消費者金融のカードローン安定した収入がある年金受給者あり不要・柔軟な審査
・無利息期間ありの商品も
生命保険の契約者貸付生命保険契約者なし不要・生命保険の解約返戻金を利用
質屋からの借入担保が用意できる人なし不要・担保品を預けるだけで現金調達可能
年金受給者がお金を借りる方法の一覧

次の章からは、それぞれの借入方法の詳細を紹介します。

年金受給者がお金を借りる方法①生活福祉資金貸付制度

生活福祉資金貸付制度

生活福祉資金貸付制度は、年金受給者を含む低所得者や高齢者、障がい者が、安定した生活を維持できるよう支援する公的な貸付制度です。

都道府県の社会福祉協議会が運営し、急な出費や生活費の補填が必要な場合に利用できます。無利子または低金利での貸付けであることや、必要に応じて専門的な相談や支援も提供される点が特徴です。

利用者が安心して生活を続けるための支えとして設計されており、返済負担を最小限に抑えられるよう工夫されています。

ここでは、生活福祉資金貸付制度を利用できる対象者や、生活福祉資金の種類について詳しく紹介します。

生活福祉資金貸付制度を利用できる人

生活福祉資金貸付制度を利用できる人は、主に下記に当てはまる人です。

  • 低所得者世帯…世帯全体の収入が一定の基準以下であり、一般の金融機関からの借り入れが難しい世帯
  • 高齢者世帯…65歳以上の高齢者が属する世帯
  • 障がい者世帯…障がい者が属する世帯

貸付対象者は生活福祉資金の種類によっても異なります。

生活福祉資金の種類

生活福祉資金貸付制度では、目的に応じて下記の種類の資金が提供されます。それぞれの種類と貸付条件は、下記のとおりです。

総合支援資金

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種類目的貸付利子保証人
生活支援費生活再建までの間に必要な生活費用保証人あり:無利子
保証人なし:1.5%
原則必要
住宅入居費賃貸契約を結ぶために必要な費用保証人あり:無利子
保証人なし:1.5%
原則必要
一時生活再建費就職・転職の技能習得や債務整理など、生活再建に一時的に必要な費用保証人あり:無利子
保証人なし:1.5%
原則必要
総合支援資金の概要

福祉資金

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種類目的貸付利子保証人
福祉費医療費、住宅改修費、福祉用具購入費、介護・障がい者サービス費保証人あり:無利子
保証人なし:1.5%
原則必要
緊急小口資金緊急時に生計維持が困難になった際の一時的な少額費用無利子不要
福祉資金の概要

教育支援資金

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種類目的貸付利子保証人
教育支援費高校、大学などで学ぶための就学費用無利子不要
就学支度費高校、大学などで学ぶための入学費用無利子不要
教育支援資金の概要

不動産担保型生活資金

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種類目的貸付利子保証人
不動産担保型生活資金高齢者が居住用不動産を担保に生活資金を借り入れるための費用年3%または長期プライムレートのいずれか低い利率必要
要保護世帯向け不動産担保型生活資金要保護高齢者世帯が居住用不動産を担保に生活資金を借り入れるための費用年3%または長期プライムレートのいずれか低い利率不要
不動産担保型生活資金の概要

その他の貸付条件は、厚生労働省の生活福祉資金貸付条件等一覧をご確認ください。

年金受給者がお金を借りる方法②銀行のシニア向けローン

銀行のシニア向けローン

年金受給者がお金を借りる方法に、銀行のシニア向けローンがあります。

銀行のシニア向けローンは、シニア世代を対象にした特別な融資商品です。多くの場合、担保や保証人が不要で、年金収入のみでも申し込み可能です。

比較的低金利であるため、年金受給者が生活費や医療費、急な出費などのために、安心してお金を借りられます。

ただしカードローンと比べると、申し込みから借入までに時間がかかることを覚えておきましょう。

これから紹介する銀行のシニア向けローン商品は、以下の要素を満たす3社を紹介をします。

  • 年金収入のみで申し込める
  • 偶数月の隔月返済が可能
  • 担保・保証人不要

三十三銀行「シニア向けフリーローン」|安心の偶数月の隔月返済

三十三銀行の「シニア向けフリーローン」は、日々の生活を充実させるさまざまな用途に利用できる便利な商品です。年金収入のみでも利用できます。

シニア向けフリーローンは、偶数月の隔月返済が可能で、無理のない返済計画を立てやすいことが特徴です。

コンビニATMが利用できるため、近くに三十三銀行がなくても返済口座へ入金できます。

年齢満60歳以上満75歳以下
(完済時の年齢が満81歳未満)
借入金額10万円以上300万円以内
金利年5.8%~11.8%
三十三銀行「シニア向けフリーローン」の商品概要

千葉銀行「ちばぎんシニア応援ローン」|年金収入のみで申し込みできる

千葉銀行の「ちばぎんシニア応援ローン」も、年金受給者が利用しやすい条件を整えた商品です。生活費や医療費、リフォーム費用などさまざまな用途で使えます。

年金収入のみでも申し込めるため、収入面でのハードルが低く、利用しやすいことが特徴です。審査は「年収そのもの」よりも「年収と比べて無理のない返済プランであるか」が重視されます。

申し込みは店頭でのみ受け付けており、インターネットや電話での申し込みはできません。直接窓口で銀行員と相談しながら手続きを進められるため、疑問や不安を解消したうえで利用できる点も魅力です。

年齢満60歳以上
(完済時の年齢が満80歳未満)
借入金額5万円以上100万円以内
金利年7.95%
(変動金利 2024年10月時点)
千葉銀行「ちばぎんシニア応援ローン」の商品概要

中国銀行「シニアの力」|使いみちは原則自由

年金受給者が借入可能な銀行のローンとして、中国銀行の「シニアの力」も挙げられます。

シニアの力の最大の特徴は使いみちが原則自由なことです。生活費や医療費だけでなく、趣味や旅行など、セカンドライフを充実させるさまざまな用途に活用できます。

金利も3.9%と低めに設定されており、年金収入のみでも無理のない返済計画を立てやすいのも魅力です。

年齢満65歳以上70歳未満
(完済時の年齢が満75歳未満)
借入金額10万円以上100万円以内
金利年3.9%
中国銀行「シニアの力」の商品概要

年金受給者がお金を借りる方法③銀行のカードローン

銀行カードローン

銀行のカードローンも、年金受給者でもお金を借りられる商品が豊富にそろっています。

多くの商品では、年齢制限を満たせば年金収入のみでも申し込みが可能です。収入面でハードルを感じる方にとって大きな魅力といえます。

さらに銀行のカードローンは、申し込みから審査、融資までのスピード感が比較的速いことが特徴です。急な医療費や生活費の補填が必要な場合にも、迅速に対応できるでしょう。

また、資金の使い道に制限がない商品もあり、生活費や医療費だけでなく旅行や趣味といったプライベートな用途にも自由に活用できます。

年金受給者でも申し込み可能な銀行のカードローンについて紹介します。

三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」|申し込みはWebで完結

特徴
  • 申し込みはWeb完結
  • 最小返済額は月1,000円から
  • 連携コンビニATM利用手数料0円

三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」は、65歳未満で安定した収入があれば、年金のみの収入でも利用できます。

申し込みはWebで完結するため、パソコンやスマートフォン、アプリから必要なときにいつでも申し込めます。

返済額は月1,000円から月々の返済負担を抑えられるため、生活費のやりくりがしやすく、無理のない返済計画を立てやすいでしょう。

年齢満20歳以上65歳未満
借入金額10万円以上500万円以内
金利年1.8%〜14.6%
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の商品概要

りそな銀行カードローン|スマホアプリでの管理が便利

特徴
  • アプリ申し込みでスムーズに手続きできる
  • りそな銀行の口座がなくても申し込み可能
  • 住宅ローン利用で金利年0.5%引き下げ

りそな銀行の「りそな銀行カードローン」も、66歳未満であれば年金受給者でも申し込めるカードローンです。

りそな銀行カードローンの特徴は、申し込みから利用、返済まで、すべての手続きがスマートに行えること。スマホアプリやWebを使えば自宅にいながら簡単に申し込みが完了するため、店舗に足を運ぶ手間がかかりません

さらに、スマホアプリを活用することで、借入残高の確認や繰り越し返済もスムーズに行えます。日々の利用状況をいつでも把握できるため、返済計画の管理がしやすく、無理のない利用をサポートしてくれるのが魅力です。

年齢満20歳以上66歳未満
借入金額10万円以上800万円以内
金利年1.99%〜13.5%
りそな銀行カードローンの商品概要


auじぶん銀行カードローン|最短即日での融資が可能

特徴
  • 最短即日で融資が可能
  • auIDがあれば最大年0.5%金利優遇
  • 提携ATMでの手数料が無料

auじぶん銀行の「auじぶん銀行カードローン」も、年金収入のみで申し込み可能な利便性の高いカードローンです。

最短即日で融資を受けられるため、急な出費や生活費の補填が必要なときに便利です。

さらに毎月の返済額は1,000円からと無理のない金額で計画的に返済を進められます。生活費に余裕がない場合でも安心して利用できることが特徴です。800万円までの借り換えにも対応しており、既存の借入をまとめたい人にもおすすめです。

年齢満20歳以上70歳未満
借入金額10万円以上800万円以内
金利年1.48%〜17.5%
auじぶん銀行カードローンの商品概要

年金受給者がお金を借りる方法④JAのシニア向けローン

JAのシニア向けローン

JAバンクでも、年金受給者を対象としたシニア向けのローン商品を提供しています。

地域ごとのJAバンクがそれぞれ独自の商品を展開しており、使い道に応じた柔軟な選択肢を探せます。

これから紹介するJAのシニア向けローン商品は、以下のような特徴があります。

  • 年金収入のみで申し込める
  • JAで年金を受給している人が対象
  • 担保・保証人不要

JAバンク高知「JAシニアサポート」|年3.9%の低金利

JAバンク高知の「JAシニアサポート」は、JAで公的年金を受け取っている人専用の商品です。年金収入のみで申し込みが可能で、担保や保証人も不要です。

借入金額は10万円から対応しており、少額の資金が必要な場合にも利用しやすいでしょう。金利は年3.9%と比較的低めに設定されており、返済負担が少ない点も魅力です。

年齢満60歳以上75歳未満
(完済時の年齢が満80歳以下)
借入金額10万円以上100万円以内
金利年3.9%
JAバンク高知「JAシニアサポート」の商品概要

JAバンク山口「JAシニアフリーローン」|さまざまな生活資金に利用できる

年金受給者がお金を借りられるJAの商品としては、JAバンク山口の「JAシニアフリーローン」もあります。

JAで公的年金を受け取っている人が利用でき、負債整理資金・投機的資金・事業性資金などを除いたさまざまな生活資金として利用可能です。申し込みに担保や保証人が不要な点も利用しやすさの一つです。

山口県内のJAバンク窓口で、詳しい相談やサポートを受けられます。

年齢満60歳以上75歳未満
(完済時の年齢が満80歳以下)
借入金額10万円以上100万円以内
金利変動金利
JAバンク山口「JAシニアフリーローン」の商品概要

JAで年金を受給している方で、シニア向けローンの詳細を知りたい方は、お近くのJAに問い合わせをしてください。

年金受給者がお金を借りる方法⑤リバースモーゲージ

リバースモーゲージ

年金受給者がお金を借りる方法として、リバースモーゲージも挙げられます。

リバースモーゲージとは、自宅を担保にお金を借りる仕組みで、高齢者向けに設計されたローンの一種です。持ち家を所有している人が対象で、借りたお金は生活費や医療費など自由に使えます。

借りたお金の返済は契約者の死亡後に行われ、自宅を売却したお金で一括返済されるため、生きている間に返済の心配が少ない点が特徴です。

ただし、借りられる金額は自宅の評価額や年齢によって異なります。自宅を手放すリスクもあるため、家族とよく話し合って利用することが重要です。

ここでは、リバースモーゲージの商品を紹介します。

みずほ銀行「みずほプライムエイジ」|満55歳以上で利用可能

特徴
  • 自宅があれば申し込める
  • 保証人不要
  • 老人ホームへの入居保証金などに利用可能

みずほ銀行の「みずほプライムエイジ」は、満55歳以上の人が自宅を担保に利用できるリバースモーゲージ型ローンです。

借り入れ金額は1,000万円以上2億円以内で、老人ホームへの入居保証金や、自宅購入資金、自宅の増改築・改装資金など、資金使途があらかじめ確認できる資金として利用できます。

金利は短期プライムレート+年1.5%と比較的低めに設定されているため、計画的に利用しやすいでしょう。

年齢満55歳以上
借入金額1,000 万円以上2億円以内
金利短期プライムレート(基準金利)+年 1.5%
みずほ銀行「みずほプライムエイジ」の商品概要

静岡銀行「かがやき」|毎月の返済は利息のみ

特徴
  • 保証人不要
  • 資金用途自由
  • 毎月の支払いは利息のみ

静岡銀行のリバースモーゲージ「かがやき」も、自宅を担保に資金を借り入れることができる商品です。資金の使い道に制限がなく、自由に活用できる点が魅力です。

かがやきの最大の特徴は、毎月の返済が利息のみで済むこと。元金の返済は契約者の死亡後に担保物件の売却などで行われるため、一般的なローンと比べて月々の返済負担が軽減されます。

また、原則自宅の売却代金が借入残高に満たない場合でも、不足分を返済する必要がないため、家族や遺族に負担がかからない仕組みです。

年齢満50歳以上80歳未満
借入金額300万円以上1億円以内
金利短期プライムレート(基準金利)+年 1.0%
静岡銀行「かがやき」の商品概要

東京スター銀行「充実人生」|戸建てもマンションも対象

特徴
  • 戸建てもマンションも対応
  • 資金用途自由
  • 毎月の支払いは利息のみ(利息あり型)

東京スター銀行が提供する「充実人生」は、満55歳以上84歳以下の方が利用可能なリバースモーゲージ型ローンです。

充実人生の大きな特徴は、戸建て住宅だけでなくマンションも担保として申し込める点にあります。他行ではマンションを担保にできるリバースモーゲージ商品が少ないため、都市部に住む人にとって特に魅力的な選択肢でしょう。

資金用途に制限がないため、生活費や医療費、大規模リフォーム、旅行など、さまざまな目的で自由に活用できます。

年齢満55歳以上84歳以下
借入金額300万円以上1億円以内
金利短期プライムレート(基準金利)+年 1.95%〜2.95%
東京スター銀行「充実人生」の商品概要

年金受給者がお金を借りる方法⑥消費者金融のカードローン

消費者金融カードローン

消費者金融のカードローンも、年金受給者がお金を借りるための便利な選択肢の一つです。

申し込みから審査、融資までのプロセスが迅速なため、とくに急な出費への対応に適しています。また初回利用者向けに一定期間の無利息サービスを提供している商品もあり、短期間の資金ニーズに柔軟に対応できる点も魅力です。

一方で、金利が高めに設定されている商品が多いため、利用にあたっては計画性が求められます。借りすぎを防ぎ、返済可能な範囲で利用することが重要です。

ここでは、年金受給者でも利用しやすい消費者金融のカードローンを紹介します。

プロミス|最短3分で融資が可能

特徴
  • 最短3分で融資可能
  • スマホで完結・来店不要
  • 最長30日間の無利息期間あり

プロミスは、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(SMBCCF)が提供するカードローン。長年の実績と信頼を誇る大手消費者金融です。アルバイトなど年金以外の収入があれば、年金受給者でも申し込めます。

審査はスピーディーで、即日融資にも対応しており、最短3分で融資が可能という圧倒的なスピード感があります。少額の借入にも迅速に対応できるため、医療費など急な出費が必要な際に便利です。

さらに最大金利は年率17.8%と、大手消費者金融のなかでも低い水準に設定されています。利息の負担を軽減できる点も魅力です。

またプロミスでは最大30日間の無利息期間を提供しており、急な資金ニーズや利息負担を抑えたい人に適しています。

年齢満18歳~74歳
借入金額1,000円から
金利年4.5%~17.8%
プロミスの商品概要

アイフル|独自の審査基準かつ柔軟な審査が人気

特徴
  • 最短18分で融資可能
  • スマホで完結・来店不要
  • 最長30日間の無利息期間あり

アイフルは独自の審査基準を採用しており、幅広い層の利用者に柔軟な金融サービスを提供しています。

そのため、従来の金融機関では融資が難しいと感じていた人や、収入が安定しない人でも利用できる可能性が広がります。アルバイトなどの年金以外の収入があれば、年金受給者でも申し込みが可能です。

またアイフルでは最短18分での融資や、初回最大30日間の無利息サービスを提供しており、急な出費や短期間での利用に適しています。

年齢満20歳~69歳
借入金額1万円~800万円
金利年3.0%~18.0%
アイフルの商品概要

ベルーナノーティス|80歳まで申し込み可能

特徴
  • 80歳まで申し込み可能
  • 来店不要
  • 電話サポートが充実

ベルーナノーティスは、80歳まで申し込み可能なカードローンです。年金収入があれば申し込み可能なため、年金受給者にも対応しています。

月々の返済金額は2,000円からと設定されており、負担が少ないのが特徴です。さらに、余裕のあるときには多めに返済することも可能なため、柔軟な返済計画を立てやすいでしょう。

またインターネットの利用に不安を感じる方のために、充実した電話サポートを提供しています。申し込みから利用まで安心して進められるようサポート体制が整っていることが特徴です。

年齢満20歳~80歳
借入金額1万円~ 300万円
金利年4.5%~18.0%
ベルーナノーティスの商品概要

年金受給者がお金を借りる方法⑦生命保険の契約者貸付

生命保険の契約者貸付

生命保険の契約者貸付とは、加入している生命保険の解約返戻金を担保にお金を借りる仕組みです。

生命保険の契約者貸付のメリットは、手続きが簡単で迅速に進むことです。一般的に保険契約が有効であれば審査が必要ないため、年金受給者でも急な出費に対応しやすいといえます。

また解約返戻金を担保としているため、比較的金利が低く設定されている点も魅力です。さらに、保険契約を解約することなく資金調達が可能で、保障を継続しながらお金を借りられる点も安心です。

一方で借り入れ可能な金額は解約返戻金の範囲内に限られるため、高額な資金を必要とする場合には対応が難しいことがあります。

また返済が進まず利息が積み重なると、保険契約そのものが失効する可能性があり、保障を失うリスクを伴います。
契約失効のリスクや利息負担を考慮し、計画的に利用することが大切です。

年金受給者がお金を借りる方法⑧質屋からの借入

質屋からの借入

年金受給者がお金を借りる方法として、手持ちの品物を担保に質屋から借入することもできます。品物を預けることで即日で現金を受け取れる点が特徴です。

質屋では、時計や宝石、ブランドバッグなど価値のある品物を担保として預け入れます。預けた品物は、借入金を返済するまで質屋で保管され、期日内に返済すれば担保品を取り戻すことが可能です。

一方で、期日までに返済できない場合は、担保品が質屋の所有物となり、その時点で返済義務はなくなります。

質屋からの借入は、返済が難しくなった場合でも借金が残らないという特徴があり、返済に対するプレッシャーが少ない点が魅力です。金利は店舗によって異なりますが、短期間の借入には便利な方法として知られています。

年金受給者が審査に通りやすくなるポイント

年金受給者が審査に通りやすくなるポイント

年金受給者がローンやカードローンの審査に通るためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。ここでは、審査に通りやすくするための具体的なポイントをご紹介します。

  • 安定した収入を得る
  • 融資希望額は必要金額のみにする

安定した収入を得る

審査で重視されるのが、安定した収入の有無です。

年金収入に加え、不動産収入やアルバイト収入があれば、審査で有利に働くことがあります。これらの収入源は安定性が認められやすく、返済能力の証明につながります。

一方で、家庭菜園での野菜販売やオークション、自宅の中古品販売などの一時的または不安定な収入は、審査に考慮されないことがほとんど。これらを主な収入源として申請する場合は注意が必要です。

融資希望額は必要金額のみにする

融資希望額を必要最低限に設定することも、審査に通るための重要なポイントです。

希望する融資額が大きいほど審査基準が厳しくなり、通過が難しくなる傾向にあります。
必要な金額に絞ることで、審査担当者に現実的な返済計画を提示でき、信用度が高まります。

また無理のない額を申請することで、融資枠が広がる可能性もあるため、必要金額のみでの申請を心がけましょう。

年金受給者がお金を借りるときの注意点

注意点

年金受給者がお金を借りる際に注意すべきポイントについて紹介します。

  • 借入の目的を明確にする
  • 返済計画が無理のない範囲であるかを確認する
  • 家族や周囲と相談する

借入の目的を明確にする

年金受給者がお金を借りるときは、借り入れの目的を明確にすることが重要です。

生活費や、医療費、娯楽など、資金を必要とする理由をはっきりさせることで、適切な借入先や金額を選ぶ指針になります。

たとえば、生活費の補填が目的であれば、無利子や低金利で借りられる生活福祉資金貸付制度が利用できるか確認しましょう。

一方、年金の入金前に娯楽費として一時的に資金が必要な場合は、消費者金融の無利息期間を活用するのも一つの方法です。
このように、目的に応じた最適な借入方法を選ぶことが、返済負担を軽減し、生活の安定を保つための第一歩となります。

返済計画が無理のない範囲であるかを確認する

年金受給者が借り入れをする際には、返済計画が無理のない範囲であるかを確認することも欠かせません。毎月の返済額を少額に抑え、余裕を持った計画を立てましょう。

とくに年金受給者の場合、固定収入が限られているため、返済額が生活を圧迫しないよう注意が必要です。借入前にシミュレーションを行い、毎月の収支を確認しながら現実的な返済額を設定してください。

家族や周囲と相談する

家族や周囲と十分に相談することも、年金受給者がお金を借りる際に重要なポイントです。

とくに自宅を担保とするリバースモーゲージの場合、相続の問題が関係してきます。家族に知らせずに借り入れを進めると、後々トラブルの原因となる可能性があるため注意しましょう。

リバースモーゲージ以外でも、家族や信頼できる人に相談することで、より良い借入方法を見つけられることがあります。

年金受給者がお金を借りる際のQ&A

Q&A

年金受給者がお金を借りる際のよくある質問にお答えします。

  • 保証人がいなくてもお金は借りられる?
  • 金利を抑えるにはどうすればいい?
  • お金を借り入れたことが家族にバレない方法は?
  • 障害年金・共済年金のみでもお金を借りられる?
  • 借りたお金が返せないと年金が止められる?

保証人がいなくてもお金は借りられるのか

多くの金融機関では、保証人がいなくても借りられる商品があります。

とくに銀行や消費者金融のカードローンでは、担保や保証人が不要なケースが一般的です。

ただし、審査基準として年金収入や返済能力、他の金融機関での借入などが確認されます。収入の安定性や借入希望額を考慮して申し込みましょう。

金利を抑えるにはどうすればいいのか

金利を抑えるためには、生活福祉資金貸付制度などの公的な貸付制度を優先的に検討しましょう。

低所得者、高齢者、障がい者などの条件があえば、無利子または低金利で利用できます。

また銀行のシニア向けローンなども金利が抑えられている商品があります。

ただし銀行や消費者金融のカードローンと比べ審査に時間がかかることを覚えておきましょう。

お金を借り入れたことが家族にバレない方法はあるのか

銀行や消費者金融でお金を借りた場合、基本的にその事実が家族に知られることはありません。契約や返済時の手続きはプライバシーを重視して行われ、情報が漏れるリスクは低いです。

ただし、いくつか注意点を押さえておく必要があります。

まず、延滞が発生した場合には、郵便物や電話での確認が行われる可能性があり、それが家族に知られるきっかけとなることがあります。

また、契約時には一般的に在籍確認が行われますが、この手続きが不安な場合もあるでしょう。

家族に知られるリスクを抑えたい場合は、電話による在籍確認が原則不要な金融機関を選ぶことがおすすめです。一部の金融機関では、在籍確認を書類提出で行うことが可能です。

電話での在籍確認が不要な金融機関や詳しい対策については、下記の関連記事で詳しく説明しています。

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障害年金・共済年金のみでもお金を借りられるのか

障害年金や共済年金のみでも、公的年金の受け取りであれば、銀行ローンやカードローンなどの申し込みが可能です。

ただし、審査に通る可能性は低くなります。

パートやアルバイトなど、年金とは別の安定した収入があると審査に通りやすい傾向にあります。

借りたお金が返せないと年金が止められるのか

返済が滞り債務整理などをしても年金が止められることはありません

法律上年金の差し押さえは禁止されています。なぜなら年金は、国民が最低限の生活水準を維持するためのライフラインの一種であるからです。

国民年金法24条、厚生年金保険法41条によって、年金受給権を差し押さえすることは禁止されています。

年金受給者でも安心して借り入れできる選択肢を見つけましょう。

この記事では、年金受給者がお金を借りる8つの方法を紹介しました。

年金受給者が安心して借入を行うためには、自分の状況や目的に合った最適な選択肢を見つけることが重要です。

この記事で紹介した借入方法の特徴を理解し、安心して利用できる方法を選びましょう。

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